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こんにちは。化学メーカーの社員のぴすけっち@chemistpisketchと申します。
就活の軸として、特定の産業分野を狙って考えている方も多いのではないでしょうか。
軸として産業分野を決めておくと次のような志望動機を述べるとき、負担を減らすことができます。
例えば下記のような構成です。
①まず、特定の分野の志望理由を伝える
②その中でも御社はという切り口を伝える
①の部分は、類似の会社群を受けていくなかで洗練されていくものですし、実際に同じ業界で企業をみていくというのは自分の中でも整理しやすいのではないでしょうか。
その中でも、半導体関連は下記の理由で候補に挙がると思います。
①半導体は各産業において必要不可欠なものである
②日本は素材メーカーの競争力があり、半導体向けの素材は高シェアである
ということですが、ちょっとだけ補足していきます。
半導体は各産業において必要不可欠
半導体の供給不足で車が生産できない、というのは想像以上に幅広く半導体・チップの重要度が産業で上がってきていることをを示していると考えています。
ニュースとして取り上げらている半導体不足はコロナで在庫量を減らした→他の産業分野は需要増や、供給量が減ることを懸念して在庫量を増した→自動車業界だけが在庫をためる行動に出なかった、という結果ではあります。
しかし、半導体不足で車が作れないというのは、いかに重要な製品であるかを示しているかと思います。
5Gの普及やIoTといった今後のトレンドを考えても、半導体産業の重要性はますます上がっていくばかりです。
半導体は産業のコメと呼ばれることもある!
必要不可欠な産業ですね!
日本の素材メーカーは強い!
かつて強かった日本の半導体も、今やTSMCや三星電子といった巨大企業の後塵を拝すことになっている状況ではありますが、日本は半導体製造機器や素材に対して大きな強みがあります。
日経新聞の記事によると、シェア5割との見方もあります。
日本には大手化学メーカー以外にも、電子材料の分野で高シェアを取り世界を制しているメーカーが多数あります。
最終製品を作るまでに使われる基板向けの材料や素材・薬液など、一般の方が聞いたことのない日本メーカーが世界を制しているという事実が多数あります。
聞きなれないメーカーが世界を制している例が多数!
TSMCの日本誘致に関して
TSMC社が日本に子会社設立か!?というニュースが一時期話題になりましたね。
国の誘致に加え、半導体製造に重要な産業に関して日本が強みを持つという理由も大きいのではないかと推測されていました。
こちらのニュースを受け、日本の半導体周辺領域の事業をもつ企業の株価が上昇したというお話もご存じではないでしょうか
結局は工場は来なくてR&Dだけだけど、日本には半導体周辺領域に関わる企業がたくさんあるよ!
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半導体素材三選
そんな盛り上がっている半導体業界ですので、半導体分野やその周辺で活躍する日本の化学メーカーという観点でまとめていきたいと思います。まずは3つの素材を解説していきます。
①フォトレジスト
半導体の微細配線を形成するのに重要なフォトレジスト材料は、日本メーカーの独壇場です。フォトレジストで有名な東京応化工業以外にも、信越化学やJSR、住友化学、富士フィルムといった大企業が参入しています。
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②シリコンウェハ―
日本の信越化学工業とSUMCOでシェアの半分以上を占めます。台湾のGW社の同業買収により、日台三社の寡占市場になっています。高品質なウェハの供給は日本メーカーの強みです。
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③エポキシ封止材
住友ベークライト、昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)に加え、意外な企業も展開しています。
価格面では安価ではありますが、トップシェアクラスの住友ベークライト社は封止材事業でしっかり利益を計上しています。
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最後に
いかがでしたでしょうか。残念ながら、半導体そのものの先端の企業は日本にはありません。ただし、装置産業とともに、半導体素材の分野は日本企業にの強みがあります。
まとめです。
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