研究職・開発職・研究開発職とは?違いは?|化学メーカー勤務の視点

化学メーカーの仕事

中堅化学メーカーの研究開発を経験し、営業部門に所属しているぴすけっち@chemistpisketchです。

就活生A君
就活生A君

説明会の説明って、言いにくいところ言ってくれないよなー

ぴすけっち
ぴすけっち

分類ごとに言いにくいこと含めて解説します!

でも完全にぴすけっちの主観!

説明会で研究開発の方から色々説明があったけど、あまりイメージ伝わらないなーと感じることもあると思います。企業での研究開発といっても幅広いですので、まずは分類ごとに説明します。

こんな方へ

・企業で研究開発を進めていくイメージがつかめない大学生・大学院生

企業研究が進み、志望部門をアピールしたい就活生

・志望企業が研究職と開発職を分けているけど、どちらが向いているか考えたい学生

研究職・開発職・研究開発職とは:企業の研究開発のざっくりした位置づけ

研究開発部門を合わせてR&D (Research and Development)と呼びます。会社によっては研究と開発で部署が完全に分かれていたり、研究所という呼称でも開発の側面が強かったり等、一概に分類することは実は難しいです。

下記の図をイメージして下さい。

ぴすけっち作成

つまり、研究職・開発職・研究開発職と呼び方はありますが、お客さんから近いか?遠いか?横断的に対応するか?という視点と技術が新しいか?古いか?という視点があり、企業によって位置付けは異なります。

ぴすけっち
ぴすけっち

研究開発職と呼んでもかなりお客さん寄りで技術サポートに近い場合もあるから、しっかり志望企業の方からリサーチしよう!同じ会社でも扱う製品によって異なる場合もあるから注意!

私は、基本的に研究開発を下記のように分類して考えています。一般的な例を参照しつつ、下記二つの分類を中心に説明していきたいと思います。

①個別の事業に紐づいた研究開発

⇒顧客と綿密にコミュニケーションをとりながらテーマを進める。

自分の研究開発が世の中に役に立つイメージが湧きやすい

短いサイクルで成果が出ることが多い

②新規探索・技術開発といった現時点で明確な顧客がいないテーマ・コーポレートテーマ

⇒世にはないものを生み出す喜びを感じることができる。

何よりなんかかっこいい。

10年研究開発をしても成果=事業化ができないことも

ぴすけっち
ぴすけっち

自分に向いているのはどれか自己分析してみよう!

やりたいことと、企業の需要がマッチングすると上手くいきやすいよ!

それぞれ部門長がこの学生はいい!とピックアップし、面接が進んでいく場合もあります。

企業側が想定する配属先と学生が希望するイメージが合致する方が面接の時にアピールしやすく、採用確率アップ・自分も納得して仕事が始められる可能性が上がると思います。

化学系の側面が強いですが、研究開発以外で今後配属される可能性のあるお仕事については下記の記事でまとめました。

研究職の特徴と開発職の特徴

よく言われるのが1を10~1000にするのが開発職あり、製品を作る部門と紹介されるケースがあります。

0から1にする仕事を研究職であり、製品ではなく新しい技術や知識を生み出す部門と言う場合が多いです。主に基礎研究や5~10年後のための研究を行うのが研究職です。

一般的な研究職の特徴は?

具体的に0から1にする仕事というのはどのような仕事でしょうか。具体的に言うと、大学での研究と共通点が多いです。

基礎研究は開発職より論文を読む頻度は高く、大学との共同研究する可能性も比較的高いです。ただし、開発職と呼ばれる割り振りでもこれらを実施する機会もあります。

大学ではなく、コンソーシアムと呼ばれる各企業や研究機関の所属する団体の共同研究に参画する場合もあります。

既存事業領域に関する研究であっても、5~10年後に必要となる技術を先回りして開発するのが研究職という場合が多いです。

一般的な開発職の特徴は?

1から10にする仕事というのはどういった仕事でしょうか。一般的に、研究職が作った新規技術を製品に応用することが開発職の特徴とされます。

ただし、新しい技術は社内だけから持ってくる必要はなく、必ずしも研究職の成果を応用するとは限りません。

新製品とは、既存技術や新規技術の組み合わせで生まれるものですので、社内技術だけに頼る必要はありありません。ただし、競合との差別化を考える上では、研究職として従事する人材の有無は非常に重要になってくる場合がありますね。

開発職の特徴としては次項の事業に紐づいた研究開発と共通点が多いですので、是非そちらもご参照ください。

個別の事業に紐づいた研究開発とは(≒開発職)

私の勤める企業では研究所という部門で研究員と呼ばれる方が新しい付加価値を考えながら製品開発も担当しています。

ですので、私個人としては事業に紐づいているかどうかという基準で見ています。

同じ事業領域の中で新しい技術を0から立ち上げることもありますし、

また、既存製品って何やるの?というイメージを受ける学生さんも多いと思いますが、既存事業でも次々と新製品を開発していかないと、特に研究開発型の分野では事業継続はできません。

自分の仕事が実際に世の中で役に立っている。この実感がやりがいとなります。

ぴすけっち
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BtoBのテーマだと実感湧かない人もいるけど、世の中を支えているよ!

研究開発からステージを変えて関連する分野の量産プロセスの開発や私のように顧客営業に異動していく場合もあります。ぴすけっちは顧客に近い領域での研究開発を経験してきました。

事業に紐づくテーマは、時と場合によってはかなり地味なものもあります。これは、どんな産業でもやる可能性が高いですが、これまで使われてきた原料・材料からの変更のための評価が一例だと思います。

ぴすけっち
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若手の頃は地味~な仕事も自分でやる場合もあるよ!そのうち指示を出す側に!

これは、価格面だけではなく事業の安定性のため複数のソースを持つという流れに世の中はなってきていますので、避けて通れない内容です。

顧客の要求データを出すための実験なども結構地味な内容と感じる場合もあると思います。

ただ、実際に皆さんの成果が高確率で世の中に役立つことを考えると、企業研究者としては喜びを感じることではないでしょうか。また、地道な実験の裏に隠された意義をしっかり理解することで自分が今後研究以外のキャリアを歩む上でも力になります。

ぴすけっち
ぴすけっち

ほぼ確実にやった仕事が世の中の役に立っているのが良いところ!

会社に入ってみると、得意なことが新たに見つかったり、やりたいことが変わることがあると思います。経験したことの掛け算がその人の価値だと言う先輩に出会い、研究開発以外にも挑戦したいと思うようになりました。

また、上記だけだとみなさんが大学で培った知識より、その製品分野の知識がフューチャーされそうだと感じる部分もあるでしょうか。しかし、自分が大学で培った専門性は他の社員にない「個性」ですので、大学・大学院の研究室での研究をぜひ頑張ってください!

ぴすけっち
ぴすけっち

自分の性格も、やってきたテーマも全部ひっくるめて個性!

新規探索・新技術開発といった現時点で明確な顧客がいないテーマ・コーポレートテーマとは(≒研究職)

研究職と呼ばれる方が扱う領域はこの領域のことが多いですが、企業によっては開発寄りの人がサブテーマとして抱えていることもあります。

こちらは本当に大学の研究が好きで楽しくて仕方ない、というのが一つの資質になると思います。自分の仕事が10年間お金にならない覚悟と絶対に成功させるという覚悟はできますか?それができるのであれば、是非アピールして世にないものを生み出してください!

ぴすけっち
ぴすけっち

研究職として分けている企業は競争も激しいよ!

成果が出るまで時間もかかるし、自分の価値観をしっかり考えよう!

一つ厳しいことを言うと、新領域とかイノベーションとか付いている部門は顧客起点の思想が持てず、新しいものは生まれにくい、という意見を聞いたことはあります。

組織改革の対象になる場合も何社か見たことはあります。組織そのものをなくして事業研究に紐づけたり、事業研究の人員を新規探索に振り分けるなど。

ぴすけっち
ぴすけっち

顧客ニーズに紐づいた研究・新規開発ができている企業はものすごい収益をあげているよ!

一つのことをじっくり続けて大きな成果を出す、ということはとても難しいことですが、成功した時には世の中を変えることのできる仕事だと思います。

私の会社もそういう気概をもった方達の成果から生まれました。

世の中を変えた製品の裏には弊社の技術が貢献しており、今も強いパートナーシップで顧客とつながっています。

会社ができるような研究成果って本当にすごいことだと思います。

ぴすけっち
ぴすけっち

研究テーマの選定も重要になってくるね!事業に近いテーマをやっている人とも連携して将来のための種を見つけたいね!でも、近すぎて先細りするのにも気を付けたいな!

また、最終的には新領域をやりたいけど、まずは顧客に近い開発職をやってみるという長期スパンでの考えも面白いと思います。顧客ニーズを理解することは新技術を生み出す上で非常に重要です。是非、そのようなキャリアが可能か聞いてみましょう。

最後に

自己分析・アピールの参考になればうれしいです。

ぴすけっち
ぴすけっち

この記事は完全にぴすけっちの主観だよ!

特に大学院まで卒業した理系の学生は、研究開発職を目指して就職活動している方が多いと思います。もちろん、企業によっては理系採用でも研究開発部門以外に配属されることもあります

また、研究開発からキャリアを始め、別の部門に羽ばたいていくパターンもよく見かけます。

ぴすけっち
ぴすけっち

結局言いたいことは、何でもやってみて良い側面探すというのもアリってこと!

ニーズ重視で考えるのも一旦は良いと思う!

自分の価値観見直してみて!

研究をやっていたから研究志望ととらわれ過ぎず、自分をしっかり分析して良い企業・仕事に巡り合えるとよいですね!

ぴすけっち@chemistpisketch

理系学生のための就活・インターンシップ情報サイト【理系ナビ】

業界研究は下記も参考にしてみてくださいね。

化学メーカーのうち川上~川下それぞれ決まっていない方は是非下記の記事群も参考にしてくださいね。

川上~総合化学メーカー~

川中~誘導品メーカー~

川下~電子材料メーカー~

化学メーカー以外も含めて上流~下流どのあたりか決めていない方には下記もご参考になれば。

就活の軸を決める際は下記の記事も参考にしてみてくださいね。


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