中堅化学メーカーの研究開発部門を経験し、現在営業部門に所属するぴすけっち@chemistpisketchです。
理系就活で避けて通れないのが自分の研究に関する説明の機会です。
技術面接以外にも、ガクチカの一つとしても話す機会があるかと思います。
技術面接で面接官はここを見ている
- 企業での研究開発を進める上での基礎力はあるか
- 新しいことを勉強する・挑戦する積極性はあるか。自ら行動を起こせる人材か
- 課題に対して、これまでの知見を応用して解決できる人材か
- チームとして働くことのできる協調性はあるか・チーム内に関心を持てるか
では、どのようなポイントで説明していくと上記に対してのアピールになるでしょうか。
具体的に見ていきたいと思います。
技術面接では学会発表と同じはNG。自分の言葉で/相手に合わせた言葉で説明(基礎力・応用力)
その分野に関しての知識は当然習得している前提ですが、基礎力は専門性から若干範囲を広げたところがポイントになってくると考えています。
研究室の中だけで研究発表の準備をしてしまうと、教授の好み等から専門的な説明をするように指導される場合があるかと思います。
技術面接でも完全に専門が一緒の方とは限らないよ!自分の言葉で分かりやすく説明しよう!
専門の用語を使って説明する必要はどうしても出てきますが、用語の定義を簡単に説明できますか。
簡単に専門分野の方以外に説明できる能力、広い分野における自分の研究・研究室の研究の位置づけを話すことができる理解度こそ、みなさんの本当の理解力を表しているものと私は思います。
自分の言葉での説明に組み立て直すと、質疑応答へ応用しやすいね!
技術面接のチェックポイント①技術面接では成果のアピールだけでなくプロセスのアピールを(自律性・協調性・積極性)
効率〇%を達成しました!収率〇%を達成しました!と数値を示して結果の凄さをアピールする時に、過去と比較してどれくらいすごいことなのか、専門外の人に説明できますか。
せっかくの成果ですが、アピールすべきは結果のすごさよりも、そこに至るまでにみなさんが考えたこと、苦労したことです。
自分だけで頑張った話だけでなく、先輩や教授も巻き込んで研究を進めたエピソードも協調性のアピールに使えます。
自分のアピールポイントも盛り込もう!
技術面接のチェックポイント③あなたはその研究好きですか?(積極性)
好みの分かれるポイントではありますが、あなたは研究が好きとはっきり言えますか?
朝から晩まで研究活動を頑張ってきている理由は、教授が厳しいから以外に研究への情熱と言えますか?
これまで見てきて楽しそうに研究を話す方というのは、それだけで訴求力があるものです。
きっと、厳しい研究室で頑張っている方は辛い思いもしていると思いますが、研究が好きという原点が見つかる場合があると思います。
研究への情熱を掘り起こそう!
技術面接のチェックポイント④ 自分のテーマを俯瞰できていますか?基礎・応用力、協調性
特に注意していただきたいのが、自分の研究内容に関して、自分が実施した事項以外も詳しく把握しているかどうかという点です。
当然背景なんて理解しているよ、という方も多いと思います。
しかし、意外と自分の実施した事項以外のことが穴になって印象が悪く、採用見送りになった場合が見受けられます。
例えば、自分は高分子の光学特性が研究テーマで、合成自体は共同研究先か他の学生というパターンです。
お前の後輩、合成方法把握してなかったから落とした、と言われた!
大きな研究室ほど、修士課程の間は博士課程の先輩から指導を受けて実験データを出すことが中心になる場合が多いと聞きます。
研究室の方針は自分で変えることはできませんが、研究の背景全般を俯瞰し、位置付けを把握することで先輩と対等にディスカッションできるように成長できます。
就職活動も自分の成長の機会と捉え、自分の研究に還元しよう!
技術面接でのプレゼンのポイント・資料作成のポイント
技術面接でのプレゼンは、概略・結論⇒各論の流れを意識しましょう。
分かりやすさを最も重視にすべきです。
これから何の話をするのか分かった上で聞く方が理解しやすい傾向にあり、最初に伝えたいことはまとめてしまうことが分かりやすい発表になります。
資料作成が必要な場合は伝えたいことを詰め込み過ぎないこと。
一スライド一分程度にまとめてお話しましょう。
技術面接での逆質問の対策
技術面接でも最後に逆質問をいただけるパターンが多々あり、熱意をアピールするためにはしっかり準備しておきましょう。
逆質問とは、何か質問はありますか?と学生側に質問の機会をいただけるタイミングのこと。
熱意のアピール以外に、自分の強みと思っていたことややりたいこととのミスマッチを防ぐためにも重要です。
質問例を挙げます。
・入社前に勉強しておくべきこと
⇒ただし、理系の企業だと、研究に打ち込んでほしいと言っていただける可能性は高いですね。
・研究分野以外で◯◯も勉強していましたが、御社で活かせる場面はありますか?
⇒興味の広さはアピールになります。
・企業の情報を調べて疑問に思ったこと。例えば、ほぼ一つの事業に依存しているが、どのような手を打っているのか、等。
⇒熱意のアピールに。
・技術系の面接官が出てくるので、企業側からの技術説明で疑問に思ったことを聞いてみるのも◎。人事の方は技術の専門家ではない場合も多いので、これまで説明会で曖昧な回答だった質問をまた聞いてみても良いかも。
理系学生のための就活・インターンシップ情報サイト【理系ナビ】
技術面接のポイントまとめ
- 企業での研究開発を進める上での基礎力はあるか
- 新しいことを勉強する・挑戦する積極性はあるか。自ら行動を起こせる人材か
- 課題に対して、これまでの知見を応用して解決できる人材か
- チームとして働くことのできる協調性はあるか・チーム内に関心を持てるか
上記アピールのために下記のポイントを考えてみましょう。
- 自分の言葉で/相手に合わせた言葉で説明する
- 技術面接では成果のアピールだけでなくプロセスのアピールする
- 自分の研究を好きなポイントを考える
- テーマを俯瞰する
- 概要・結論⇒概略の流れで説明する
- スライドを作るときは見やすく簡潔に
- 逆質問の内容を考える
コロナの影響でWeb面接の場合も増えてきましたね。2022年卒、2023年卒の方はほぼ100%経験することになるのではないでしょうか。
Web面接が増えたおかげで、弊社もこれまで受けてきてくれた地域以外からも採用に応募してくださる方が増え、良い面もありました。
詳しくは別記事にまとめましたのでこちらをご覧ください。
皆さんの面接がうまくいくことを祈ってます!
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