中堅化学メーカー中堅社員のぴすけっち@chemistpisketchと申します。
研究開発経験後、同製品の顧客営業に転身して今に至ります。
大量の会社にエントリーして就活するとなると、それぞれの調査が薄くなってぼやけてきますよね。
よく就活の軸を決めるべき、と言われますがもう決まったでしょうか。
今回は、私の当時の軸(裏テーマ含む)と社会人になって気付いた価値観から、今ならどう考えるかお話したいと思います。
就活の軸・企業選びの軸とは?
簡単に言うと、就活における会社選びの基準です。
みなさんはリクナビやマイナビ登録後、有名な会社にかたっぱしからエントリーしたり、化学系の学生なら化学と付く会社をかたっぱしから企業を探していたりしないでしょうか。
最初のうちはそれで良いと思いますが、特に理系院生の研究室配属されている方は研究と並行している場合もあり、とにかく時間がないですよね。
自分なりの判断基準をもつことで、効率的に就活ができるね!
就活の軸・企業選びの軸を作る方法
では、どのように就活の軸を考えれば良いでしょうか。
次の方法があります。
- 自己分析をする
- 卒業生やゼミ・研究室の先輩の進路を調べる・インタビューする
- インターンシップに参加する
就活の軸作り①自己分析をする
自己分析は始めていると思いますが、パッとは思いつく内容ではありませんよね。良い方法だなと思う方法として、10年後に自分がどのような姿になりたいか、誰と働きたいか、を考えてみるという方法がありました。
どのような仕事をして、どんな人たちを喜ばせたいか考えてみてください。
就活の軸作り②卒業生やゼミ・研究室の先輩の進路を調べる・インタビューする
自分の研究内容を生かすというのは進路を考える上でシンプルかつ分かりやすいものです。
自分の身近な人がたくさん行っている業界は、研究内容を生かして仕事をするイメージが掴みやすいと思います。
就活の軸作り③インターンシップに参加する
私は当時2週間程度のインターンシップに参加し、自分の価値観を見直しました。
自分の気付かなかった特性や、実は大事にしていた項目に気付くことができましたので、可能であれば参加も検討してみると良いでしょう。
インターンシップについて詳しくはこちら
就活の軸・企業選びの軸の実例
今筆者が就活の軸を作るとしたら
今考えるなら下記の3つです。
自分の研究内容が生かせる会社
成長している会社
売上高に占める海外比率の高い会社
ここまでに至った内容を順番に見ていきましょう。
筆者の当時の就活の軸・企業の絞り方
下記の三点でした。
- 自分の研究内容が生かせる
- 福利厚生が充実
- 大学と同じ地方の企業
自分の研究内容が生かせる会社
・素材メーカー中心に就職活動をしておりました。
・企業に入った後のイメージとしては新素材の分子設計・合成できる企業
・大学の研究テーマは化合物群の一部の官能基をいじって、分子集合状態に与える影響を整理していく…という何に役に立つか説明しにくい基礎的な研究テーマでした。
福利厚生が充実している企業
・寮暮らしはあまり好みではなかったため、家賃補助のある会社をリストアップしていました。
大学と同じ地方(某都市圏)の企業
基本的に電車で行ける範囲の企業の説明会・面接にしかほとんど参加しておりません。
都市圏の大学だったため、企業がそれなりに多く、友人が残りそうな場所に就職したかったというのが当時の考え。
今はオンラインで色々な地方の企業も気軽に受けられるようになったね!
振り返って当時の自分にアドバイスするとしたら
自分の研究内容が生かせる会社
・今振り返って気付いたのが、就職活動の中では100%純粋な基礎研究的な内容よりも、顧客と絡む部署へ推されていた
・お試し転職活動の際に転職エージェントに言われたのがコミュニケーション能力であった
上記二点から、自分の研究を生かすという観点にとらわれ過ぎて自分の特性に気付けていなかった(コミュニケーション能力が低いという自己評価だった)。
自分の価値観の整理が大事!他己分析してもらうのも良いね!
福利厚生→寮生活NG
・結局寮や社宅のない会社に入ったが、寮生活している方の団結力や結束力の強さが今思えばうらやましい
都市圏の企業
・Amazonやオンラインサービスが発達した現代、住む場所は全然関係ない。笑
・車必須であれば多少影響ありますが、住居費の安い地方の方が自分の生活は豊かになります。
・化学メーカーは都市圏では有名でなくても、地元で有名な企業が多い→街コンでモテると聞いたことがあります。笑
地方で年収600万円はモテモテって言ってました!
新しい軸を考えるとしたら
自分の研究内容が生かせる会社(残し)
この考えは、企業を絞るという観点と志望動機を考える観点では有利。
エントリー状況を聞かれた際に、同じ事業分野の会社を挙げた方が整合性が取れるため、間違ってはいない。
ただ、意外と思っていない事業分野の会社からのウケが良いことも。
就活で苦労していた先輩が、化学メーカーから自動車メーカーに切り替えてすんなり内定ゲットできた例もありました。
成長している会社
・成長している会社は経営層の考え方も一般的な日本企業と異なり、スピード感がある
・たくさんテーマがあり、最初からある程度の挑戦ができる
・今の自分の会社は成長軌道に乗っている会社であり、若手から重要な案件を任されることが多くみられます。
早く成長したい、若いうちはある程度忙しくてもかまわないという価値観の方にオススメ!
・注意点はこういった会社は人手不足となり十分な教育を受けられない可能性もあることですかね…
自分から学びに行く姿勢がある方なら問題無し!
海外顧客の多い会社
やはり感じることは英語は使う機会や危機感がないとなかなか大きく伸びないということ。
将来どんな会社が生き残るか分からない時代にあると感じています。
自分の価値を高めるためにも、語学力という武器を持っておくことで自分の選択肢を広げることができます。
海外顧客比率をチェック!
今なら④・⑤を両立できているのは半導体素材メーカーがオススメだと思います。コロナ禍でも確実に収益を上げたのは半導体メーカーです。
就活の軸・企業選びの軸まとめ
いかがでしたでしょうか。少しでも参考になるとうれしいです。
就活の軸・企業選びの軸についてまとめます。
- 就活の軸は、企業選別の基準であり、志望動機を考えるベースとなる
- 自己分析だけでなく、理系の学生は自分の研究が生かせるという観点で身近な人から情報収集をしよう!インターンシップに参加するのも良い方法!ぴすけっちの例はこちら
- 就活の軸を考え終わったら、面接で使えるものと、自分の選別基準に分類しよう!
また、私の場合就活の軸は今考えるなら下記の◎3つです。
◎自分の研究内容が生かせる会社⇒自分の強みが発揮できる会社!
◎成長している会社⇒自分の成長できる環境を!
◎売上高に占める海外比率の高い会社⇒グローバルに活躍できる人材に!
〇福利厚生が充実(家賃補助)⇒家賃補助に拘りましたが、寮生活も楽しそう。
〇大学と同じ地方の企業⇒オンラインの時代だから場所のこだわりは捨てました。でも、転勤リスクの小さい会社の方が家族をもった時良いかもしれません。
あくまで私の場合ですが、参考になるとうれしいです。
自分の研究内容が生かせるかどうかは志望動機を考える上で重要だね!
いかがでしたでしょうか。今回の記事は私の価値観を申し上げましたが、自分の価値観と比べてみる、というアプローチもアリなのではないでしょうか。
自分の価値観に迷ったら、あえて周りから見て自分の価値は何かと考えるのも面白いと思います。そんな時はオファー型の就活サイトも一手ですね(解説記事はこちら)。
自己分析・企業研究頑張ってください!
化学メーカーのうち川上~川下それぞれ決まっていない方は是非下記の記事群も参考にしてくださいね。
川上~総合化学メーカー~
川中~誘導品メーカー~
川下~電子材料メーカー~
化学メーカー以外も含めて上流~下流どのあたりか決めていない方には下記もご参考になれば。
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