中堅化学メーカーの研究開発を経験し、営業部門に所属しているぴすけっち@chemistpisketchです。
就職活動を早期に考え始める学生の方々は、インターンシップを検討し始めているかと思います。
化学メーカーの例を紹介しますが、共通部分も多いですので、参考になればと思います。
下記の方々に読んでいただきたいです。
理系はインターンに参加すべきか~体験談~
私としては是非インターンシップに参加を検討して欲しいと考えています。理由は下記の通りです。
- 説明会では得られない生の情報が得られる
- 自分の企業選びの軸の基準ができる
- 選考に対して有利になる場合がある
理系学生がインターシップ参加の前に
私は大学院1年生の際にある化学メーカーの2週間のインターンシップに参加しました。運よく研究も順調かつ、教授の理解もありましたので、すんなり参加させてもらえました。
特に長期インターンの場合、理系大学院生の第一のハードルは研究室内への説明だね!日常的に研究を頑張って、インターンへの参加理由をしっかり考えよう!
結局はインターンシップに参加することで早期に就活を終えて研究に集中できる場合もあるね!
理系学生がインターンシップでしか得られない生の情報
私が参加したプログラムはそこそこ長期でしたので、かなり具体的に仕事内容やその会社の雰囲気・勤務地の良い点・悪い点を知ることができました。
インターンシップに参加することで、自分の価値観を見つめなおすことができました。
実は結局インターン先では無い会社を選びました!
自分の本当の優先順位が分かっただけでも参加して良かったよ!
田舎出身のくせに地方勤務は出来たら避けたいと気付いてしまいました笑
めちゃくちゃ良い会社だったから、同期にはオススメしたよ!
インターン先では仕事終わりに食事に連れて行っていただく機会も多く、働く方の生の声を聴くことができました。そこまで有名でなくても、地元ではかなり有名で、居酒屋では丁重に扱われていることや、社食がおいしいかどうか、なんてことも知ることができます。
仕事内容もある程度開示してもらえ、研究開発の地道さや、今まで考えてもいなかった顧客サポート業務の面白さも知ることができました。
参加者によって体験できた内容はバラバラで、ぴすけっちは新しい評価方法の確立と顧客サポート、他の参加者は原材料の切り替え評価なんかもやっていたよ!
そこまで見せてくれる企業は多くないと思うけど、探してみては!
理系のインターンシップのメリット・デメリット
インターンシップに参加した学生は実際の選考活動において有利になる場合があります。これは企業によってまちまちです。私の参加した企業の場合、二次面接から参加可能でした。
ただし、通常の選考よりかなり長時間企業側の方や実際に働くことになるメンバーと一緒にいますので、合わない学生には不利に働く可能性もあります。
選考とは無関係という建前でも、影響しないはずが無いと私は思います。
どちらに転んでもミスマッチは防げるね!
経団連の指針に従う企業は、採用活動は一律スタートしてるね!
表向きには採用に関連するとは言えない場合があるよ!
理系学生がインターンシップに参加する方法
大手サイトに登録する
リクナビ・マイナビを中心に、いくつかの大手サイトでインターンシップの募集をしています。インターン生を募集している会社は限られていますので、余裕があればリクナビ・マイナビ以外のサイトにも手を広げても良いですね。
リクナビ
リクナビ2023|インターンシップ・就活準備 (rikunabi.com)
マイナビ
マイナビ2023 – 学生向けインターンシップ・就職情報サイト (mynavi.jp)
dodaキャンパス
理系ナビ
理系学生のための就活・インターンシップ情報サイト【理系ナビ】
キャリタス就活
インターンシップ丸わかりBOOKプレゼン中【キャリタス就活2023】
理系ナビ
この中でちょっと変わっているのがdodaキャンパスです。オファー型・逆求人型の就活サービスのカテゴリーのため、プロフィールを登録しておくと相手側から声をかけてくれるというもの。
希望職種でないところからのオファーと捉えるとデメリットですが、思わぬ職種との出会える、という観点では、インターンを検討している段階であれば使っても良いかなと思います。
リクナビ・マイナビ以外は優先順位決めて登録してね!
長期インターンについて~アルバイトの代わりに~
大学院生で研究室配属されている方は基本的に毎日研究や実験で忙しいですので、長期インターンはあまりオススメできません。
特にアルバイトをしていない方や大学入学して授業に慣れたくらいの方は長期インターンも検討してみてはいかがでしょうか。
化学メーカーは現時点でありませんでしたが、長期インターンに特化したユアターンというサービスを紹介します。ユアターンは、大学生を対象にした長期/有給インターンの紹介サイトです。
テーマは学生と企業のミスマッチを長期インターンで解決する、というものです。
最初からメーカー一択でなく、下記のような領域も理解した上で就職活動をしたい方には良いですね。
適職診断も受けられ、希望地域や職種からインターンを検索できるというのが良い点ですね。こういったサービスでは当然ですが、登録は無料です。
ユアターン
研究開発志望の方でも、自分のベースとして営業やIT関連の知識を入れておくと将来役に立つと思うよ!
仕事でベースとなる考え方は一緒だね!
忙しすぎる大学院生のあなたに~本当にインターンに参加が良いのか、インターン以外の就活が良いのか考えよう~
大学院1年生(M1)の学生の中でも就活への意識が高いと、インターンのES・授業に追われ、研究が全然進まない!と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
就活の本番はあくまでM2になってからが本番ですので、あまり先に就活に入れ込み過ぎると、研究紹介の面で、むしろアピールポイントを失う結果になってしまいます。
インターンは、自分の興味関心を確認するチャンスですが、ある程度優先度を付ける方が良いでしょう。
インターンに本当に参加したいのか、なぜ参加したいのか一度考えてみましょう。
インターンシップ以外にもこの時期できることはいくつかあります。
他人を真似ただけの完成度の低いESを量産するくらいなら、ある程度厳選して、次のことにも取り組んでみるのはいかがでしょうか。
①オファー型のサイトに登録しておいて、ガクチカのベースを作っておく
オファーを送ってもらうには、企業の方に人柄を伝える必要があります。それぞれのサービスのプロフィール欄をしっかり埋めることで自己分析にも役立ちます。
筆者の勤務先で採用に使っているのはOfferBoxですが、強み・弱みを客観視できる自己分析ツール「AnalyzeU+」がついています。設問は251個と忙しいM1の皆さんに対してはかなり多めですが、自己分析の精度は高いとのこと。
詳しくはこちらでも紹介しています。
リクナビ・マイナビ以外にオファー型就活サイトは活用すべきか?
②自己分析・他己分析を進めて、早めに就活の軸の初期版を作っておく
説明会等に参加ができず、どんな企業・業界という面で軸を作るのは難しいですが、自分の価値観という観点は先に確認できると思います。
友人や親と話してみると、気分転換にもなりますし、新たな発見があると思いますよ。筆者の例はこちら
就活の軸・企業選びの軸~化学系の実例と考え方~【理系・化学系就活】
締切に追われまくると気分も落ち込むね!実験で手を動かしながらゆっくり自己分析してみるのも大事!
先に頑張り過ぎて就活本番で力尽きないように!
インターンシップの志望動機は?
では、志望動機をどのように考えるべきか解説していきたいと思います。
インターンシップ開催企業の本音
なぜ企業がインターンシップを開催するのかというと、優秀な学生を早期に獲得することが大きな目的です。
報酬付きのインターンシップが過去にあった企業の例だけど、参加者が全然応募してくれなくて、報酬が全額カットになった場合があったよ!
企業としては自社への志望度が高い学生に来てほしいのが本音だね!
インターンシップ志望動機の例
上記の通り本音は採用も兼ねていますが、インターンの採用の時点では業界研究が進んでいない点も企業側は承知しているとのことで、自分がなぜそのインターンに参加したいのか理由を明確にすればOKと言われています。
ちなみに下記は私が通過したインターンの応募理由ですが、言い方は悪いですがこんなレベルでした。
■当社インターンシップに関心を持った理由を教えて下さい。/全角5文字以上100文字以内
私は現在、高分子材料の開発・研究の分野を志望しております。御社のインターンシップでは、材料開発から評価までと、実際の商品に近い研究開発に携わることができると考え、今回応募いたしました。
ぴすけっち学生の頃のインターン応募用紙より
構成としては下記が例示されています。
なぜインターンシップに参加しようと思ったのか
どんな基準でインターンシップを選んだのか
今回のインターンシップに自分が期待すること
どう考える?どう伝える?インターンシップの志望動機 – リクナビ就活準備ガイド (rikunabi.com)
コロナの影響から、Web面接の確率が高いかと思いますので、下記も参考にしてみてください。
インターンシップに業界研究は必要?
必ずしも就職活動と同じレベルで業界研究が必要ではない場合もありますが、人気のインターンは競争率が高いですので、しっかり準備をした方がもちろん良いです。
当サイトでもいくつか企業研究の記事を書いていますので参考になるとうれしいです。
やはり大手でないとインターンを実施する余力もないですので、総合化学メーカーに関してはチェックしていただきたいです。
三菱ケミカル・三井化学・住友化学・旭化成の比較
理系のインターンシップについてまとめ
いかがでしたでしょうか。
インターンシップに参加して、就職活動を一歩リードするのも良い考えだと感じていただけると嬉しいです。
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